稲敷市の関口家赤レンガ長屋門・蔵や登録文化財旧植竹庄兵衛邸見学会

事業区分：事業区分：保存推進事業

主催小野川をきれいにする会＆ NPO法人龍ケ崎の価値ある建造物を保存する市民の会

稲敷市＆龍ケ崎市　赤レンガ交流会、その第1弾稲敷市の関口家赤レンガ長屋門・蔵や登録文化財旧植竹庄兵衛邸（大日苑）の見学会

参加者　龍ケ崎市から22名（主催NPO13名＆一般参加者9名）、稲敷市3名　合計25名参加のイベントとなりました。

龍ケ崎からの参加者には、遠く笠間市や千葉県市川市から来られた熱心な歴史的建造物愛好家の方もおられました。

10時、龍ケ崎市市民活動センター集合　マイカー6台分乗で江戸崎まで移動。

11時～11時50分　関口家赤レンガ門と蔵を見学

12時20分～2時　昼食と買い物（江戸崎饅頭）

2時～3時30分　登録文化財旧植竹庄兵衛邸（大日苑）ほか見学。

関口家の貴重なフランス積みの赤レンガ長屋門と、普段は門が閉ざされていて見学不可の旧植竹庄兵衛邸の隅々まで見学出来て参加者の皆様大満足の一日となりました。

関口家赤レンガ長屋門及び蔵について

所在地稲敷市鳩崎

宝暦９年(1759)頃、鳩崎村（江戸崎町→現稲敷市）の関口八兵衛が醤油醸造を始めました。その後当主は代々関口八兵衛を名乗り、12代目関口八兵衛は明治21年（1888）為替回漕会社を興し、その後上菱醤油醸造会社を設立しました。醤油のほかにソース(鳩ソース)、ビール(上菱ビール)、茶園経営、レンガ製造など事業拡大。その傍ら『常総雑誌（改進党系雑誌）』を発刊し政治活動に奔走。そして第1回帝国議会（明治23年）に茨城県6区から出馬当選し衆議院議員を1期務めるなど政財界で活躍しました。

この赤レンガ長屋門と蔵は関口家の新宅で、大正時代の建築とのことです。

なお、関口家赤レンガ長屋門は今後登録文化財を目指しているとのことで、期待が高まります。

登録有形文化財旧植竹庄兵衛邸（大日苑）について

所在地稲敷市江戸崎甲

江戸崎入の干拓事業を始めた植竹庄兵衛。その植竹が戦時下における皇族久邇宮様の寓居を念頭において建築の和洋折衷の豪邸（昭和14年建築）。建築後まもなく久邇宮様の住居となり、終戦までこちらでお過ごされました。

別途、宮様御付きの方の住居棟が6棟ほどありましたが、10年ほど前の火事で3棟が全焼、かろうじて3棟が半焼で残っていますが廃墟状態です。

戦後は料亭「大日苑」として活用されましたが、現在は長期にわたり空家となっております。